春になると増えるねんねトラブルのご相談。その一つに「早起き」「早朝起き」があります。
赤ちゃんが早朝、つまり朝5時などに起きてしまうのには、必ず原因があり、これは解決可能なお悩みです。
赤ちゃんが早朝起きしてしまう原因とは?
早朝起きの原因の多くが以下5つ!
1.睡眠時間が不足している
2.お昼寝が足りていない
3.お腹が空いている
4.寝室が明るくなっている
5.風邪などの体調不良
赤ちゃんの早朝起きに悩むご家庭においては、上記を意識して寝かしつけをしていってほしいと思いますが、多くのねんねトラブルは、そのトラブルの原因を正しく分析していく必要があります。分析した結果、考えられる原因が複数あることも多く、ひとつひとつトライ&エラーで原因を潰していくという過程が大切になってきます。どうしても改善が見られないような場合には、是非お問合せください。国際資格を保持するコンサルタントが、きちんと分析して科学的根拠に基づいたご提案をさせていただきます。
今回の記事では、上記5つの原因のうち、寝室が明るくなっている点について、書いていきますね。
寝室が明るいとなぜ早起きにつながるのか?
人間は、24時間周期の概日リズムで生活しています。「体内時計」という言葉なら、聞いたことある方も多いかと思いますが、概日リズムは、いわゆる体内時計と呼ばれるものです。
昼と夜の変化に同調して、ほぼ24時間の周期で体内環境を積極的に変化させる機能。とても簡単に書いてしまうと、明るい昼間は元気に活動し、夜になると休息する働き!つまり、私たち人間は、太陽の動きによって体が覚醒したり、眠気を感じたりしているということになります。
赤ちゃんについては、生後3か月前後でこの概日リズムが整い始めると言われています。
各地によって多少異なりますが、日本では、3月頃には日の出時刻が早くなり始め、6月7月頃には5時前に日が昇り始めますね。よって、夏には5時前から外が明るくなっていくため、窓の遮光がされていないと、家の中も5時前から明るくなります。
生後3か月前後になった赤ちゃんが5時前などに早起きしてしまうのは、部屋の中が明るくなっていて、その太陽の光に体が反応して早く目を覚ましてしまっているためと考えられます。
したがって、赤ちゃんの早朝起きを改善するには、赤ちゃんが寝ている部屋の遮光をし、早朝に太陽の光が入ってくることを防ぐことで効果が出ます。
<体内時計については、こちらのブログも参考にされてくださいね>
赤ちゃんの自然な睡眠リズムを作る方法<体内時計>
寝室を遮光する際に注意すべき点とは?
赤ちゃんの体はとても繊細で、多少の個人差はありますが光に敏感な子もとても多いです。したがって、寝室を遮光する際は、一筋の光が漏れることないくらいの暗さを意識していただきたいと思います。
窓の大きさや窓が向いている方角などによって、個別の対策が必要となる場合が多いため、詳細はお問合せいただければと思いますが、遮光カーテンは必須となりますが、カーテンだけだと、隙間から光が漏れてしまうので、カーテンを2枚重ねたり、窓に遮光シートを貼り付けるといった対応をオススメします。
また、赤ちゃんの睡眠を阻害しないという意味においては、太陽の光を意識するだけでなく、家の中の照明や、テレビやパソコン、スマホなどのブルーライトにも要注意です!
暗くなるとメラトニンといういわゆる「睡眠ホルモン」の分泌が促されるのですが、明るい照明やブルーライトは、メラトニンの分泌を抑制し、脳と体を覚醒させてしまうことがわかっています。早朝に起きることなくせめて朝6時過ぎまで寝ていて欲しいという場合には、部屋の照明を付けたり、赤ちゃんの近くでスマホをいじったりしないことも大事です。
私たち大人が普段何気なく取っている行動が、実は赤ちゃんの睡眠を阻害していたり、早起きを助長してしまっていたりもします。改めて、赤ちゃんにとって寝やすい環境とは何であるのかについて、意識してみていただけると嬉しいです。
乳幼児のスリープコンサルタント、BABY SLEEP SCHOOL TOKYOでは、赤ちゃんの早起きや、夜泣き、寝かしつけに長時間かかって困っているママ・パパをサポートしています。ちょっとした工夫で、ねんねのトラブルは改善していけますので、お気軽にお問合せください。
参考資料:
・厚生労働省 e-ヘルスネット
・穂積桜「睡眠レッスン」セブンプラス新書
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