妊娠を意識したその瞬間から赤ちゃんと会える日が待ち遠しく、毎日が特別なものになりますよね。
つわりでつらい時期もありますが、ベビーグッズを調べるのが楽しくて、つい夜遅くまでスマホを見てしまう方も多いのではないでしょうか。
妊娠後期に入ると、出産準備や入院時の持ち物のリストアップが始まり、赤ちゃんを迎えるための準備が本格的になります。肌着やお洋服、オムツや沐浴グッズなど、私たちも赤ちゃん用品専門店で色々買ったのを覚えています。
そんな中で「赤ちゃんをどこで寝かせるか」は、多くのママ・パパが最初に悩むテーマかと思いますし、実際多くのプレママさんからご質問いただきます。
生まれたばかりの赤ちゃんは、一日のほとんどを寝て過ごします。
その寝床をどのように整えるかは、安全と安心のためにとても重要となります。
今回は「赤ちゃんがぐっすり眠れる、安全な寝床づくり」を一緒に考えていきましょう。
ベビーベッドは必要?それとも不要?
特に初めての出産では、母親や先輩ママなど経験者にアドバイスを求める機会も増えると思いますが、「ベビーベッドはすぐ使わなくなるから買わなくてもいい」という声を聞いた方もいるかもしれません。
もちろん、お布団で寝かせる方法もありますが、床に直接敷いたお布団ではホコリやダニが気になったり、ペットや兄弟姉妹がいる場合には安全面で心配が残ることも。
赤ちゃんを守るためには、周囲を柵で囲んだベビーベッドがやはり安心です!
産まれてすぐの赤ちゃんであっても、手足をバタバタ動かしているうちに移動していることもあります。また、ベビーベッドは赤ちゃんの睡眠のために作られた製品なので、安全に寝かせてあげることが叶います。
大切な赤ちゃんの寝床は、何より安全を第一に考えたいですよね。
添い寝のメリットとリスク
ベビーベッドを使わなくなる一番の理由として、赤ちゃんと添い寝をするご家庭が多いことが挙げられます。
添い寝には親子のスキンシップや授乳のしやすさ、ママが休めるなどメリットもありますが、一方でリスクやデメリットも存在します。
添い寝にともなうリスク
- ママがそのまま寝てしまい、赤ちゃんに覆いかぶさってしまう
- 親の掛け布団が赤ちゃんの口や鼻を覆い、窒息してしまう
- 高さのある大人用ベッドから転落する
- ベッドガードとマットレスの隙間に赤ちゃんが挟まる
- 乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスク
添い寝のデメリット
- 赤ちゃんが気になり、親が安眠できない
- 親の動きで赤ちゃんの眠りが妨げられる
少し怖い話に感じるかもしれませんが、日本では0歳児の不慮の事故による死亡原因の第1位がベッド内での窒息事故で、誤嚥などより多い割合となっています。
こうしたリスクを理解した上で、ご家庭に合った方法を検討してみてくださいね。


ベビーベッドを選ぶときの基準
では、ベビーベッドはどんなものを選べばよいのでしょうか。
迷う方も多いかと思いますが、「PSCマーク」と「SGマーク」を取得しているベッドを選ぶようにしてください。
日本国内で販売されているベビーベッドは、基本的にはこれらのマークを取得しているはずで、国の定める厳しい安全基準をクリアしている証です。
特にPSCマークは詳細な規定が設けられていますので、購入時にはしっかり確認してくださいね。
厚生労働省・こども家庭庁も、窒息事故防止のためにできるだけベビーベッドを使用し、PSCマークが付いたものを選ぶよう呼びかけています。
中古ベビーベッドを使う場合の注意点
出産準備は何かとお金がかかるため、お下がりのベビーベッドを譲ってもらえるとありがたいですよね。
ただし、中古品の中にはリコール対象となっているものや、最新の安全基準を満たさないものもあります。
必ず使用前に、経産省や消費者庁のリコール情報を確認しましょう。
リコール情報はこちら
また、ネジの緩みやキャスターの破損がないかも事前にしっかり確認してくださいね。思わぬ事故につながる可能性があります。
ベビーベッドの設置場所は?
いざベビーベッドを購入しても「どこに置くのが正解?」と迷う方も多いでしょう。
以下のポイントを参考に、安全な設置場所を選んでください。
☑ 家具が倒れてこない場所
地震でタンスなどが倒れてくるリスクを避けます。
☑ 窓際を避ける
外気の温度変化を受けにくい位置が理想です。
また、カーテンに手が届くと窒息の危険があります。
☑ エアコンの風が直接当たらない場所
冷暖房の風が直接赤ちゃんに当たらないようにしてください。
夏は冷房、冬は暖房を入れて快適な寝室を作りましょう。

寝具選びと注意点
ベビーベッドと一緒にお布団セットやベッドバンパーを購入する方も多いと思います。
ですが、アメリカの小児科学会では枕や掛け布団の使用を避けるように推奨されており、日本のこども家庭庁も同様の注意を呼びかけています。
また、消費者庁や国民生活センターも、柔らかい寝具による窒息事故や添い寝での事故について注意喚起を行っていますので、以下を参考に選んでください。
寝具選びのポイント
- サイズの合った硬めのマットレスを使用する
- マットレスにはぴったり合うシーツを敷き、ピンと張る
- 枕や掛け布団は使わない
- ぬいぐるみなど顔に掛る可能性のあるものは置かない
- ふかふかで通気性の低いバンパーは避ける
寒さが心配なときは「着るお布団」を活用
掛け布団を使わずに寝かせると、赤ちゃんが寒くないか心配になる方もいると思います。
でも赤ちゃんは大人より体温が高く、思っている以上に暑がりですので、過度な心配は不要です。特に寝室が暑いことはSIDSにつながる可能性もあるため、夏場は寝室を涼しくしてあげることが大事です。
また、寒い時期には「着るお布団」がおすすめです。
これを着せれば、掛け布団やブランケットは必要ありませんし、大人が夜中に心配で布団を被せ直す必要もありません。
寝返り前の赤ちゃんには、原始反射のひとつであるモロー反射を防いで安心感を与えてくれる「スワドルやおくるみ」がおすすめです。寝返りの兆候が見られたらスワドル・おくるみは卒業し、腕を出して着せるスリーピングバッグを使いましょう。
エルゴポーチ社のコクーンスワドルは、肩のスナップボタンを外すだけでスリーピングバッグになってくれるので、とても使いやすくておすすめです。おくるみは、伸縮性があって大判のくるまるおくるみが90%以上の赤ちゃんがよく寝るようになった(自社調べ)というだけあって、ぐっすりねんねが叶うアイテムです。
スワドルには赤ちゃんがぐっすり眠れる効果がありますので、寝冷えを防ぎつつぐっすりねんねにもつながる一石二鳥の出産前に是非揃えておいていただきたいマストアイテムです。

赤ちゃんが安心して眠れる環境を整えよう
安全な寝床を整えることは、赤ちゃんだけでなくママパパの安心にもつながります。
それが赤ちゃんのぐっすりねんねを助け、親子ともに十分な睡眠が取れて笑顔で毎日を過ごせるようになります。
日本は世界的に見ても睡眠時間が短い国です。
実は赤ちゃんも例外ではなく、他国と比べると睡眠時間が短いのです。
睡眠不足は脳や身体の発達に影響することもあり、十分な睡眠は赤ちゃんの成長や脳の発達に良いことばかりです。
「上手く寝られない赤ちゃん」はいません。
まずは安全で快適な環境を整え、良い睡眠習慣を身につけさせてあげましょう!