赤ちゃんが寝返りしてしまって泣いてしまう!
夜中に寝返りして起きてしまう!
とてもよくご相談いただくお悩みです。
本ブログでは、赤ちゃんが寝返りしてしまって寝られない時の対策をご紹介します。
特に寝返りしたての頃や寝返り返りができるようになるまでの間は、自ら仰向けに戻ることができず、首や上半身が疲れてギャン泣きになってしまうことも多いですよね。そして、寝返りが夜寝る時や夜中に起こると確かに大変です。
ギャン泣きになってしまうと、そのまま寝入ることは難しくなってしまいますし、うつ伏せで寝かせることは危ないと言われているため、なんとかして寝かせようと、仰向けに戻して、でもまたうつ伏せになって、、のループ。ママ(パパ)も赤ちゃんもなかなか寝られませんね。
うつ伏せ寝はさせないほうがいい?
厚生労働省は、乳幼児突然死症候群(SIDS)の予防のためにも、1歳までは仰向けで寝かせることを推奨しています。米国小児学会でも、同様に謳われています。
厚生労働省は、以下のように記載しています。
「SIDSは、うつぶせ、あおむけのどちらでも発症しますが、寝かせる時にうつぶせに寝かせたときの方がSIDSの発生率が高いということが研究者の調査からわかっています。医学上の理由でうつぶせ寝を勧められている場合以外は、赤ちゃんの顔が見えるあおむけに寝かせましょう。この取組は、睡眠中の窒息事故を防ぐ上でも有効です。」
つまり、SIDSや窒息事故を予防するためにも、うつ伏せ寝はさせないほうがいいということになります。
<乳幼児突然死症候群(SIDS)についてはコチラの記事も参考にされてくださいね>
乳幼児突然死症候群を防ぎましょう
ただし、乳幼児の睡眠コンサルタントとしては、寝返り防止クッションのような防止グッズで無理矢理寝返りをさせないようにすることは、おすすめしていません。どんな寝返り防止グッズを使えば安全なのか、おすすめの寝返り防止クッションはあるのか、などと相談されることもありますが、寝返りを防止することよりも、寝返りしても安全に寝られるように対策してあげて欲しいと思っています。
寝返り防止クッションをオススメしていない理由はさまざまあるのですが、一番は、窒息のリスクになりえるから!
そして、私たち大人も、寝返りしたいときに身動きとれなかったら、逆に寝づらくありませんか?
赤ちゃんが快適に寝られる環境を作ってあげて、本ブログに記載の方法で対策していってくださいね。
なぜうつ伏せ寝は危ないの?
赤ちゃんがうつ伏せになって寝ることがなぜ危ないかというと、
・赤ちゃんの顔が、敷布団やシーツに埋まってしまう可能性があるため
・赤ちゃんの顔に、枕・掛け布団・クッションやぬいぐるみなどが被ってしまう可能性があるため
これらが窒息事故を引き起こす原因となる可能性があると考えられています。
したがって、寝かしつけの際や夜中に寝返りをしてうつ伏せになってしまった場合には、仰向けに戻してあげられるといいですね。
でも!うつ伏せ寝が大好きな赤ちゃんは本当に多いんです!
寝床に置いたら、すぐにプイっと、自分の好きな方向を向いて寝る態勢に入る子をたくさん見てきました。
SIDSは、寝返りができるようになるまでの時期に多く、寝返りができるようになった頃、特に生後6か月以降は、SIDSの危険性は少なくなっていきます。
したがって、自分でうつ伏せ寝になってしまうのはある程度はやむを得ず、そこまで神経質になる必要はないとも言えます。
とはいえ、リスクがゼロというわけではありませんので、以下の対策3つを参考にしてもらえればと思います。
うつ伏せ寝の対策 その1
寝床(ベビーベッドやお布団など)の中や近くに、窒息のリスクになりそうなものは置かない!
寝返り返りができるようになるまでは、なるべく仰向けに戻してあげられるといいのですが、赤ちゃんが自分で首を持ち上げたり、首を横に向けて寝られる力がついていれば、しばらく見守ってあげてもいいでしょう。
この場合、窒息リスクを下げるべく、以下のようなものは近くに置かないようにしてください。
・枕
・掛け布団
・ぬいぐるみ
・通気性の悪いベッドバンパー
・寝返り防止グッズ
また、大人と添い寝している場合も要注意です。うつ伏せになっている赤ちゃんに大人の体が覆いかぶさってしまわないように気をつけましょう。
また、シーツにもしわが寄らないようにしてあげられるといいと思いますよ。
<その他、参考になるブログはこちら>
赤ちゃんの寝床に悩んだら
うつ伏せ寝の対策 その2
日中の元気なときに、腹這いの練習をする!
上述のとおり、赤ちゃん自身で首を持ち上げたり、首を横に向けられる力をつけてあげたいため、日中の元気な時に、腹這いにして遊ばせてあげましょう。
生後間もないころから練習しても大丈夫です。赤ちゃんの発達にあわせて、適宜そばでサポートしてあげてくださいね。
また、特におすすめなのは、顔を横に向けて、ほっぺを床につける練習をすること!
この練習をしていけば、寝床で寝返りしてうつ伏せになっても、そのまま顔を横に向けて寝られるようになっていきますよ。
うつ伏せ寝の対策 その3
ノンレム睡眠に入ったら仰向けに戻してあげましょう!
上述の対策1と2のとおり、安全な環境を作り、首の力がついてきていることが確認できたら、うつ伏せ寝のまま寝られるように、トントンしたり、声かけなどであやしてあげて、再入眠を促してあげてもいいと思います。
入眠できたら、ノンレム睡眠(深い睡眠)に入ってから、仰向けに戻してあげましょう。
寝てすぐだと、まだ睡眠が浅く、仰向けに戻した際に目を覚ましてしまう可能性があります。寝てから15分~20分後くらいでノンレム睡眠に入りますので、そのタイミングが目を覚まさずに仰向けに戻せるベストなタイミングです。
赤ちゃんは、新たに学んだスキルを夜に練習してしまうことがよくあります。寝返りだけでなく、おすわりやつかまり立ちまで!健気でかわいいなとは思う反面、早く寝てくれーと思う保育者も多いですよね…
寝返り返り前の赤ちゃんで、就寝時にうつ伏せになってしまって泣いてしまう、寝られない、とお困りの方、本ブログが少しでも参考になると嬉しいです。
どうしてもお困りの方は、乳幼児のスリープコンサルタントが寝かしつけのアドバイスをさせていただきますので、是非お問合せください。
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