(2022年2月13日更新)

今まで良く寝ていたのに、生後4か月頃になったら突然寝なくなった。。!!

何をやってもぐずぐず…ベッドに置くと泣く…背中スイッチ…バウンサーもダメ…夜中も起きる…

これはいわゆる4か月の「睡眠退行」かもしれません。

(個人差はあるため、ねんねが乱れるのは他の月齢の場合もあります。どんな月齢でも、本ブログ記載の秘訣は実践いただけますよ!)

睡眠退行は睡眠成長!

何をしても今までのようには寝てくれなくて、この状況が永遠に続くのではないかと思って、不安になってしまいますよね。

でも、実はこれ、睡眠「成長」なんです!

赤ちゃんは、生後4か月頃になると、睡眠サイクルが変化していきます。

そして、寝返りができるようになったり、脳が発達していくことで言葉をたくさん吸収し、人の顔を認識するようになったり、よく飲むようにもなっていく月齢です。
これらの成長すべてが赤ちゃんの睡眠を変化させているのです。

こう考えると、睡眠退行なのではなく、睡眠「成長」だと言えると思いませんか?

数週間からひと月程度で落ち着くことがほとんどですが、それまでが永遠に感じてしまうとも思うので、、
その間に取れる対策をいくつかご紹介します!

★なお、睡眠退行は、生後4か月だけでなく、一般的には生後8か月、1歳、1歳半、2歳の頃にもやってくるとされています。また、私(乳幼児のスリープコンサルタント)の経験上、生後6か月の頃に突然乱れるお子さまも多くいらっしゃる印象です。

睡眠退行を乗り切る7つの秘訣

これまで寝ていたのになぜ?!と思うと思いますが、他にも同じような時期に同じように寝れなくなる子は本当に多くいますので、まずはなぜとは思わずに、ごくごく当たり前のこととして受け止めてあげてください。つらいのはあなただけじゃありませんよ。大丈夫。

1.寝室を遮光して暗くする

この月齢では、概日リズム(いわゆる”体内時計”)が整ってくるため、昼夜の区別がついてきて、明るいと寝づらくなります。寝室を暗くして、安眠を促してあげましょう。お昼寝の際もリビングではなく、寝室で寝かせるようにするといいと思いますよ。

<理想の寝室の暗さについてはこちらのブログも参考にされてくださいね>

赤ちゃんの早起きの原因と寝室の明るさ
赤ちゃんの自然な睡眠リズムを作る方法<体内時計>

2.いままでよりも少し多めに飲ませてみる

急成長による睡眠退行なので、いままでよりお腹が空きやすくなっている場合があります。日中に少し多めに飲ませたり、夕方(夜の就寝前)に多めに飲ませてみると効果があることがあります。

クラスターフィードなどと言いますが、最後のお昼寝(夕寝)から起きた時に一度飲ませ、その後、夜の就寝前に再度飲ませます。そうすることで、寝る前にお腹が満たされて、しっかり寝られるようになりますよ。

夜間に何度か覚醒してしまう場合もあると思いますが、生後4か月だと、夜間授乳が2-3回必要な子も多いです。これまではほぼ夜通し寝てたのに。。という赤ちゃんも、2-3回欲することはありますので、空腹そうであれば飲ませてあげてくださいね。

3.ホワイトノイズを使う

睡眠サイクルがレム睡眠(浅い睡眠)に入った際に目を覚ましやすくなりますので、ホワイトノイズ(あるいは、ブラウンノイズなども良いと思います)をかけて、周囲の騒音による覚醒を避けましょう。

ホワイトノイズ専用の機器や、アプリなど、たくさんありますので、ご家族・お子さまに合うものを見つけてくださいね。

4.夜は少し早めに寝かせる

お昼寝も長く寝られなかったり、どうやっても寝てくれない場合にはスキップせざるを得ないときもあるかと思います。そのため、日中の睡眠量が足りていない可能性が高いため、夜の就寝時刻をいつもより30分~1時間程度前倒しにしてみましょう。

「睡眠は睡眠を生む」という言葉があるくらい、お昼寝たくさん→夜も長く寝る→またお昼寝もたっぷり、というループになっていきますよ。

5.腹ばいの練習をする

寝返りの練習と睡眠退行の時期が重なることがあります。赤ちゃん本人は寝返りを習得したいのかもしれません!

寝返り習得に向けて日中の元気なときに腹ばい(Tummy Time)にし、寝返りの練習をさせてあげましょう。腹ばいにさせている間は、近くで見守ってあげてくださいね。

<寝返りしちゃって寝られない時の対策はこちらの記事をご参考に>
寝返りして起きてしまうときの対策

6.いつもどおりの寝かしつけを意識する

いつもどおりのおやすみ前ルーティーンを継続していきましょう。スケジュールが乱れると、焦ってしまったり、早く寝かせようとしてしまうと思いますが、睡眠退行が終わってからの寝かしつけを楽にしていくためにも、おやすみ前ルーティーンは大切にし、一貫性を持って繰り返していきましょう。

7.たくさんハグする

ぎゅっとハグしたり、たくさん愛情を伝えてあげましょう。ママの愛情を感じると赤ちゃんととても安心して、すんなり寝てくれるようになると思います。お風呂やお風呂上りなどに、ママと赤ちゃんともに上半身裸でくっついてスキンシップをたっぷり取っていくのも良いと思いますよ。


以上、睡眠退行を乗り切る秘訣7つをご紹介しました。

これだけでまたぐっすり寝られるようにはならないかもしれませんが、睡眠退行、いえ、睡眠成長は、いつかは終わりが来ます!

ママ自身もなるべくお昼寝をし、息抜きしていけるように心がけてくださいね。

BABY SLEEP SCHOOL TOKYOのスリープコンサルタントは、お子さまやご家庭に合ったオリジナルのご提案をさせていただいています。早ければ数日で夜泣きや長時間の寝かしつけを減らしていけますので、是非一度お問合せください!